衣笠 光城/遊食BAR LOOPS
鳥取創人の鳥取思考 No.7
-LOOPSオーナー・衣笠さんの鳥取に対する想いとは。
この街は…と語りはじめる衣笠さん。
「こんなご時世だし、みんな安い物に目がいきますよねぇ。実際、飲食業界にもその波は来ていて、価格競争は激化しています。多くの人がチェーン店などにも行かれると思うけど、実際に聞いてみると、色々と評価は厳しかったりする。にもかかわらず、行くところがないからまた行く、ということの繰り返し。ネームバリューに弱いってこともあるかもしれないけど、例えば、世間のファミレスと、この街のファミレスの位置づけにもギャップがあることもやっぱり知っておかないと…。都会のファミレスに行ってみたら倉吉の雰囲気とは全く違いますからね。もちろんファミレスとかチェーン店とかが一概に良くないっていうのでは全くなくて、言いたいのは、ネームバリューと価格だけでなく本質を見極めようってこと。ファミレスでも本当に美味しい店もあるし、チェーン店でもいい商品扱っているところもある。それ以上に個人で経営しているうちみたいなバーやカフェ、レストランも探せばあるわけだから、自分の生活にどんどん活用していってほしい。食べられればそれでいいっていう感覚じゃ、この街の外食産業が明らかに衰退していってしまうと思う。」
メジャーなものばかりがいいとは限らないが、かといってマイナーなお店が自己満足のまま、なぁなぁでいるのも違うという。
「甘いこと言っていたってなかなか変わらんと思うよ。ガツンと変わらんと、いずれ変わるとしても何十年もかかってしまう。たまに夕張みたいに一回つぶして再建したほうがいいんじゃないだろうかとかって思うもん。だから、今この街で新たに何かを挑戦している人は好き。最近増えた若いオーナーのお店は、正直頑張っていると思うし、老舗だろうが、新しいことに挑戦する姿勢だとか、目線をもっている人は尊敬していますね。」
昔に比べて倉吉は変わってきていますか?
「僕が10代の頃、この街はちょうど商店街から上井へと商圏が動き始めていたころで、まだLOOPSのある近辺にはバーも一、二店舗くらいしかなかった。当時はそこに行けば誰かおるっていう溜まり場となるところがあった。ただし遊ぶ場所は少なく、ゲームセンターやボウリング場、そして海。車で連れと女の子おらんかなーって無駄にガソリン使っていたりしましたよ(笑)。暇だと遊び仲間を探す旅にでていたし。街での暮らしを面白くしてくれるには、例えば学校の授業で『お金を稼ぐ』というのがどういうことか、その稼いだお金をどう楽しく使うかを教えたりするのも必要なのかも。若いうちにちびちび使っていたって、面白くないし、働く気が失せる。週末になったらドカンとお金を使ったほうが楽しいはず。中高年も、若者を抑えるんではなくて、もっと寛大にサポートしていってほしい。若者も思うようにできないという思いもあるのかもしれない。そう思うと今、一番この街に必要なものは明確な世代交代なのかもしれないですね。」
Profile:衣笠 光城(Kouki Kinugasa)
遊食BAR LOOPS
47年生まれ。奈良県の大学卒業後、2年間、奈良のカフェレストランに勤務。その後、倉吉の居酒屋ごだいごの立ち上げ時に店長をしたのち、再び奈良へもどり、27才の時に帰郷。稼業に2年間携わったのち、LOOPSをオープン。

Profile:衣笠 光城(Kouki Kinugasa)





